本記事は2026年9月時点の情報です。価格は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
結論から言うと、うちは高いと思いながら1年使っています
ミールキットを調べていると、「便利だけど高い」という評価がよく出てきます。
うちの結論も同じです。高いと思っています。それでも1年続いています。
ただ、どれくらい高いのかを真面目に計算したことはありませんでした。そこで今回、パルシステムのミールキット3品について、同じ材料をネットスーパーで揃えたらいくらになるかを出してみました。
材料の原価と比べると、ミールキットは夕飯1回分(1セット)あたり約300〜700円高いです。
ただし、同じ材料を1から買い揃えると、レジで払う額はミールキットより約430〜550円高くなりました。使いきれない材料が残るからです。
うちがその差額で買っているのは、時間よりも「今日何を作るか決めなくていいこと」と「ちゃんと作ったと思えること」でした。
週にいくら使っているか、実額を出します
うちが使っているのはパルシステムです。
| 項目 | うちの実態 |
|---|---|
| 期間 | 1年 |
| 週の金額 | 3,000〜4,000円(2026年9月時点) |
| 買っているもの | ミールキットと卵がほとんど |
| 使う頻度 | 週1〜2日の夕飯 |
| 家族 | 大人2人+子ども2人(小1・年少) |
これは食費の全部ではありません。残りの日はスーパーで買って自炊するか、惣菜か外食です。
公式サイトに載っているミールキット単品の価格は、税込で970〜1,274円の帯でした。2〜4人分で、調理時間は約10〜20分です。
出典はパルシステム公式です。ページの注記では「2025年6月時点の価格」とあり、ラインナップも毎週変わります。
材料をネットスーパーで揃えたら、いくらになるか
ここからが本題です。
やり方
パルシステムは、公式のレシピサイト「だいどこログ」に、ミールキットの中身をグラムまで載せています。その材料を、楽天西友ネットスーパーの値段(2026年9月・税込)で揃えたらいくらかを計算しました。
数字は2つ出しています。
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| 使う分 | セットに入っている量だけを按分した値段。いわゆる原価 |
| レジで払う額 | その料理のために、材料を1からパックで買い揃えたときの合計 |
肉や野菜は、国産がある品目は国産を選びました。パルシステムが公式に「お肉や野菜は国産」としているので、そこに寄せています。
肉じゃがセットの内訳
いちばん高い「お肉たっぷり肉じゃがセット」(税込1,274円・2〜3人分)で見てみます。
| 材料 | セットの量 | 使う分 | 買うなら | レジで払う額 |
|---|---|---|---|---|
| 豚バラ切落し | 170g | 476円 | 国産 豚ばら切落し 370g | 1,034円 |
| じゃがいも | 200g | 99円 | じゃがいも 2個 | 148円 |
| ぶなしめじ | 80g | 85円 | 1パック | 106円 |
| 人参 | 50g | 35円 | 1本 | 106円 |
| いんげん | 20g | 64円 | 1パック | 322円 |
| 糸こんにゃく | 100g | 106円 | しらたき 100g | 106円 |
| 煮物つゆ | 100g | 30円 | 家にある調味料 | 0円 |
| 合計 | 895円 | 1,822円 |
セット内容の出典はだいどこログ(「分量はめやす」との注記あり)、材料の値段は楽天西友ネットスーパー(2026年9月25日確認)です。主な商品: 豚ばら切落し/じゃがいも/ぶなしめじ/いんげん/しらたき
使う分だけで比べると、ミールキットは379円高い。ところが1から買うと、レジでは548円、ミールキットのほうが安いという逆転が起きます。
3品まとめると、こうなりました
| ミールキット | キットの値段 | 使う分 | 差額 | レジで払う額 |
|---|---|---|---|---|
| お肉たっぷり肉じゃが | 1,274円 | 895円 | +379円 | 1,822円 |
| 産直豚肉のチンジャオロース | 970円 | 647円 | +323円 | 1,410円 |
| 野菜が摂れる!ドライカレー | 1,188円 | 492円 | +696円 | 1,616円 |
チンジャオロースはだいどこログ、ドライカレーはだいどこログのセット内容で計算しました。
ドライカレーの差が大きいのは、カレーソースを市販のルウ3皿分(80円)で置き換えたからです。
原価と比べた差額は、1セットあたり約300〜700円。倍率でいうと1.4〜2.4倍です。
一方で、1から買い揃えると、3品ともレジで払う額はミールキットより高くなりました。
1から買うと、材料が余ります
レジの額が逆転するのは、パックでしか買えないからです。肉じゃがなら豚バラが200g、人参が2/3本、いんげんが80g残ります。ドライカレーなら卵が8個残ります。
残った材料は、もちろん別の日に使えます。ただ、使い切るためには「この豚バラで次に何を作るか」をまた決めることになります。
ミールキットは、セットの肉や野菜、たれが、その料理で使い切る量だけ届きます。差額の中には、余りを出さないことと、余りの使い道を考えなくていいことが入っているのだと思います。
この計算には限界があります。キットの値段は公式ページの注記どおり2025年6月時点、材料は2026年9月の値段で、時点がずれています。
「1袋」「1本」の重さは西友のページに書いていないので、じゃがいも1個150gのような一般的な目安で置きました。使う分の数字は、ここで数十円動きます。
西友の国産品とパルシステムの産直品も、品質は同じではありません。
計算の全部と出典は、調べた時点のものとして記録してあります。
うちの「高い」のラインは、自炊と惣菜で違いました
数字を出してみて、自分の「高い」の基準がひとつではないことに気づきました。
うちは、惣菜や弁当を買ってきて家で食べるときの上限を、家族4人で1,500〜2,000円くらいに置いています。2,000円を超えると高いと感じます。
お米は家にある前提なので、おかずだけの金額です。
でも、自炊で2,000円かかったら、それははっきり高いです。自炊のときは、そこまでいきません。
| 夕飯の手段 | うちの感覚 |
|---|---|
| 自炊 | 材料費だけ。上の計算だと、メイン1品で500〜900円くらい |
| ミールキット | 970〜1,274円。副菜や汁物は別に用意する |
| 惣菜・弁当を買う | 上限2,000円。超えると高い |
| 外食 | このラインが効かない。「外食だから」と割り切っている |
並べてみると、ミールキットは自炊と惣菜のあいだにいます。自炊に300〜700円を足した値段で、惣菜の上限よりは下です。
だから「高いか」は、その日のミールキットが何の代わりなのかで決まります。
うちの場合、ミールキットを使わなかった日は惣菜か外食になっていたはずです。その比較なら、高いとは思いません。
差額で買っているのは、時間ではありませんでした
ミールキットは時短として売られています。実際、調理は10〜20分で終わります。
ただ、時間だけで見ると割に合う計算にはなりません。材料を切る時間や合わせ調味料を作る時間は家庭で違うので、うちでは測っていません。
仮に15分短くなるとすると、差額300〜700円は時給にして1,200〜2,800円です。時間を買うだけなら、安いとは言えません。
効いているのは、今日何を作るかを決めなくていいことです。
消えているのは「決める」と「買う」です
夕飯を作る工程を分解すると、こうなります。
| 工程 | ミールキットが肩代わりするか |
|---|---|
| 今日何を作るか決める | する(届いた時点で決まっている) |
| そのための食材を買う | する |
| 食材を洗う・切る・計る | する(野菜は洗浄・カット済み) |
| 調味料を合わせる | する(たれやつゆが付いている) |
| 火を通す | しない |
| 盛り付ける・片付ける | しない |
色が付いているところだけが、実際に差がある項目です。
消えているのは、決める・買う・下ごしらえです。火を通して仕上げる工程は残っています。
このうち、うちでいちばん効いているのは「決める」でした。
18時半に「今日どうしよう」から始まらない
うちで平日の夕飯を作っているのは妻です。18時に帰ってきて、子どもを迎えに行って、18時半くらいから作りはじめます。
その日の18時半に「で、今日は何にしよう」から始まるのと、届いたものを開けるだけなのとでは、体感がまったく違うようです。
「ちゃんと作った」と思えるのが、いちばん大きいかもしれません
もうひとつ、ミールキットの価値として書いておきたいことがあります。作る工程が残っていることです。
時短の手段はいくつもあります。惣菜を買う、宅配の完成品を頼む、外食する。それでも踏み切れない人が多いのは、値段よりも罪悪感のほうだと私は思っています。
「今日は手を抜いた」「ちゃんとしたものを食べさせていない」という気持ちです。
ミールキットは、火を通して、味を見て、盛り付けて出します。献立を考えて買い物をするところは肩代わりしてもらっていても、台所に立って作ったことには変わりありません。
同じ「楽をする」でも、完成品を温めるのと、ミールキットで作るのとでは、出すときの気持ちが違う。
ミールキットは、時短と「ちゃんと作った」を両立できる、数少ない手段だと思います。
うちには、そのまま食べられる完成品が家に届くこと自体に、抵抗がある人間がいます。ミールキットが1年続いていて、完成品の宅配が入っていないのは、たぶんこの違いです。冷凍の宅配弁当を検討して、入れなかったときの話は別記事に分けました。

子どもがよく食べるのが大きいです
家庭によって結論が変わるところですが、うちでは大きい要素です。
| 子ども | 様子 |
|---|---|
| 上の子(小1) | 好き嫌いが全くない |
| 下の子(年少) | 少しあるが、市販の惣菜もだいたい食べる |
| 変化 | 昔は野菜を料理からどけていたが、最近は少しずつ食べる |
その2人が、ミールキットのものはめちゃくちゃよく食べます。
高いものを作って残されるのが、うちでは一番こたえます。そこが起きにくいので、高いけど無駄になっていないという感覚になっています。
逆に言うと、お子さんの好き嫌いがはっきりしている家庭では、ここが最大のリスクです。
メニューは自分で選べるので、最初は食べられそうなものから試すのが安全だと思います。
高いと感じる場面は決まっています
1年使っていて、「高い」と思う瞬間ははっきりしています。
品数が足りないとき
うちが選ぶ単品のお料理セットは、メイン1品として使うことが多いので、汁物や副菜は別に用意することになります。そのぶんを足すと、1食あたりの金額は当然上がります。
量が足りないとき
「2〜3人分」と書いてあるものを大人2人と子ども2人で食べると、足りるときと足りないときがあります。
表示の人数は目安なので、多めの表示のものを選んでおくと安全です。
結局スーパーにも行くとき
ミールキットを頼んだ日以外は、普通に買い物をします。
宅配だけで完結しないので、宅配代を払っているのに買い物も行っている、という気分になることはあります。
うちのやり方だと、毎週選ぶ作業が残ります
1年使っていて、はっきりした不満がひとつあります。
定期配送もできるけど、ミールキットは毎回内容が変わるし、今週の気分もあるので、毎回選ぶのが正直ちょっと面倒くさい
ただし、これはうちの使い方だとそうなるという話です。
選ばなくていい仕組みは、公式に用意されています
うちが買っているのは単品の「お料理セット」で、その週の商品から選んで注文しています。だから毎週カタログを開くことになります。
公式には「3日分の時短ごはんセット」があり、「定期お届け」登録で毎週自動で届くと書かれています。苦手なものは1品ずつキャンセルできる、ともあります。
つまり、毎週選ぶ作業は避けようと思えば避けられます。うちがそうしていないだけです。
単品を自分で選ぶ使い方だと、決める工程は「毎日決める」から「週1回まとめて決める」に変わる、というのが実感に近いです。それでもかなり楽になっています。
何と比べるかで結論が変わります
ここまでの話を、比較対象ごとに整理します。
| 比べる相手(うちの場合) | ミールキットの値段は | 何が違うか |
|---|---|---|
| スーパーで買って自炊 | 高い(1セットあたり約300〜700円) | 決める・買う工程がない。余りが出ない |
| 惣菜や弁当を買ってくる | 安い | 温めるだけではなく、自分で作る |
| 外食 | 安い | 出かけなくていい。片付けは必要 |
色が付いているところだけが、実際に差がある項目です。
「スーパーと比べて高い」は正しいのですが、ミールキットを頼む日の代わりがスーパーとは限りません。これは家庭によって違います。
うちの「買ってくる日」の中身
参考までに書いておきます。惣菜はまいばすけっと、サミット、トライアルGOのどれかで、その時々で変わります。
たまに唐揚げ屋のお弁当、ごく稀にファストフード。外食はファミレスが多めで、平日は習い事の帰りに近くの蕎麦屋に寄ることもあります。
正直バラバラなので、平均の金額は出せません。ただ、家族4人で買ってくると、だいたいミールキットの日より高くつきます。
向いている人と、向いていない人
| 条件 | 合いそう | 合わなさそう |
|---|---|---|
| 何がしんどいか | 今日何を作るか決めること | 火を使う作業そのもの |
| 代わりになる手段 | 使わない日は惣菜か外食 | 毎日スーパーで買って自炊 |
| 気持ちの面 | 手作りしたという実感がほしい | 作ることにこだわりはない |
| 子ども | だいたい何でも食べる | 好き嫌いがはっきりしている |
| 選ぶこと | 毎週選ぶのは苦にならない | 選ぶこと自体が面倒 |
うちは左に4つ、右に1つ(選ぶのが面倒)当てはまりました。
その1つは、同じパルシステムの中でも解けます。それでもおまかせで届くタイプが気になるのは、セットの中身すら決めたくないという話なのかもしれません。
パルシステムとコープデリのどちらを選ぶかは、別記事で比較しました。

まとめ
材料をネットスーパーで揃えて計算すると、ミールキットは原価より1セットあたり約300〜700円高いです。ただし1から買い揃えると、レジで払う額はミールキットのほうが安くなりました。
ミールキットの値段は、自炊と惣菜のあいだにあります。何の代わりに使うかで、高いかどうかが決まります。
差額で買っているのは時間よりも、決めなくていいことと、ちゃんと作ったと思えることでした。

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